次世代住宅ポイント

2019年03月06日 | 制度情報

本日、次世代住宅ポイントの研修に行ってきました。消費税増への国の施策です。

消費税10%化に向けて、国が用意した住宅取得支援策が発表されています。

その1.住宅ローン減税の控除期間が3年延長
その2.すまい給付金最大50万円になり、対象者も拡充(現行30万円)
その3.新築最大35万円相当リフォーム最大30万円相当『次世代住宅ポイント制度』
その4.贈与税非課税枠最大3000万円に拡大(現行1200万円)


※去年内容は決定済み、現時点国会未成立

これらはすべて併用ができます。

そのうちの『次世代住宅ポイント制度』についての研修がありました。

次世代住宅ポイント制度

対象になるのは、新築もリフォームも10%を適用される工事についてで、9月末までに引き渡される工事は対象外となっています。

”次世代住宅”ポイント制度、ですから、住宅の性能に条件があります。

■新築:①~③のいずれか
①一定以上の性能を有すること
 a)断熱性能等級4または一次エネルギー等級4
 b)劣化対策等級3かつ維持管理対策等級2
 c)耐震等級2または免振建物
 d)高齢者等配慮対策等級3
②耐震性のない住宅(昭和56年5月以前)の建て替え
家事負担軽減に資する設備の設置

■リフォーム:①~⑨のいずれか
①開口部の断熱改修
②外壁、屋根、天井又は床の断熱改修
③エコ住宅設備の設置
④バリアフリー改修
⑤耐震改修
家事負担軽減に資する設備の設置
⑦リフォーム瑕疵保険への加入
⑧インスペクションの実施
若者・子育て世帯が既存住宅を購入して行う一定規模以上のリフォーム

家事負担軽減設備とリフォームの⑨は今までの同様な制度になかった新たな枠ですね。

新築について

①②③はそれぞれ単体で申請できます。

①一定以上の性能を有すること

まず、性能要件を満たす新築をすれば30万ポイントがつきます。さらに、認定長期優良住宅、認定低炭素建築物、性能向上計画認定住宅またはZETを取得すると5万ポイント加算される仕組みです。

次世代住宅30万 + 優良加算5万 = 最大35万ポイント

②耐震性のない住宅(昭和56年5月以前)の建て替え

昭和56年5月以前の旧耐震基準で建てられた住宅を建て替えると、15万ポイントがもらえます。

③家事負担軽減に資する設備の設置

決められた6種類の設備を採用すると、それぞれにポイントが付きます。

ビルトイン食洗機 18,000P
掃除しやすいレンジフード 9,000P
ビルトイン自動調理対応コンロ 12,000P
掃除しやすいトイレ 18,000P
浴室乾燥機 18,000P
宅配ボックス 10,000P


※それぞれ併用できるが、一種を2台設置しても一種分のポイントまで
※合計が20,000Pを超えないと申請不可

詳細は、対応設備一覧としてホームページに発表されると思います。

リフォームについて

今回の制度の新たな部分として、若者子育て世帯のポイント割り増しがあります。

先に用語を説明しておくと、
若者世帯・・・・40歳未満
子育て世帯・・・・18歳未満の子を有する

当然、この世帯が居住する住宅に限ります。

これを踏まえて、付与ポイントの上限に差が出てきます。

若者・子育て世帯が、既存住宅を購入し、3か月以内にリフォーム契約すれば上限60万P
住宅購入を伴わない場合上限45万P

一般世帯が、安心R住宅を購入し、3か月以内にリフォーム契約すれば上限45万P
住宅購入を伴わない場合上限30万P

ここからは、各工事に細かくポイントが決められていますが、詳細は略します・・・・。

①開口部の断熱改修
窓の大きさによってポイントが決まっていて、箇所数分だけ加算できます。

②外壁、屋根、天井又は床の断熱改修
最低使用量を超えた各部位の改修工事についてそれオぞれ付与されます。

③エコ住宅設備の設置
いままでの同様の制度と変わらず、太陽熱、節湯節水、高断熱などの設備にポイントが付きます。

④バリアフリー改修
いままでの同様の制度と変わらず、手すりの設置や段差解消などにポイントが付きます。

⑤耐震改修
性能を満たせば一律15万Pです。

⑥家事負担軽減に資する設備の設置
③エコ設備のような新規枠です。省エネじゃなくて便利設備にもポイントが付くようになりました。

⑦リフォーム瑕疵保険への加入
保険契約すれば一律7,000Pつきます。

⑧インスペクションの実施
インスペクション(既存住宅状況調査)を受けると一律7,000Pつきます。

⑨若者・子育て世帯が既存住宅を購入して行う一定規模以上のリフォーム
若者・子育て世帯が購入後3か月以内に100万円以上のリフォーム契約をするだけで一律10万Pもらえます。


ここまでが発行ポイントですが、先ほどから出ている『住宅を購入して3か月以内にリフォーム契約』。これの場合には、各種ポイントを2倍で計算できます。
※①~⑧。例:⑤耐震改修は10万 × 2 = 20万
※上限は変わりません。

ポイントの交換商品等

ここ重要。

今回発行されたポイントの使い道ですが、今まであった即時交換(追加工事費として充当、つまり値引き感覚)がなくなりました

商品券もないとのことで、カタログギフト的なものでしか使えません。


まとめ

・次世代住宅ポイント制度ができましたよ!
・新築は最大35万ポイント、リフォームは最大30万ポイントまでもらえますよ!
・リフォームで若者・子育て世帯や住宅購入が伴う場合は上限の引き上げがありますよ!
・ポイントは対象商品との交換につかえますよ!


ただし、消費税10%で工事するものが対象であって、ポイントは現金値引きのようなものではないことに注意してくださいね!


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