3)補強工法
2010年01月30日
補強工法についてご紹介します。
耐震診断結果に従い、耐力壁の量が少ないときには耐力壁補強、
柱頭柱脚・筋交いが金具止めされてなければ接合部補強、
布基礎に鉄筋が入っていなければ基礎補強を行います。
壁補強
「かべ大将」は、壁の強さ倍率で最大6.6kN/mです。30×90シングル筋違い(金物無し)は1.9kN/m※ですから、3ヶ所分の強度が得られます。床・天井を壊さなくても施工できるため、工事費用を抑えることが可能です。※日本建築防災協会『木造住宅の耐震診断と補強方法』より
接合部補強
接合部補強は、国土交通省告示1460号に基づいて耐震診断ソフトを用いてN値計算を行い、どこに何を設置するかを決定しています。「HOME LABO」は主にN値15kN(と)以下で、「ARS工法」は主に1階柱脚部のN値15kN(と)~25kN(り)で、「いのちまもる」は1階柱脚部のN値30kN(ぬ)以上で採用しています。(場合によっては新築時と同様の金物も使用)
基礎補強
基礎補強は、コンクリート布基礎で鉄筋が入っていないとき、曲げ強度を上げるために施工します。コンクリートは圧縮に強いが引っ張りや曲げに弱いという特徴があるため、鉄筋を入れているのが鉄筋コンクリートです。
「耐力強家」はこれと同様の効果を、基礎の側面にスリットを入れ炭素繊維板を差し込むという簡単な方法で得ることができます。
そのほかにも、屋根を軽い屋根材に葺き替えることも、家への負担を軽減することから有効な方法となっています。
■耐力壁補強
≪大建工業≫ かべ大将
■接合部補強
≪住宅構造研究所≫ HOME LABO(登録店)
≪フクビ化学工業≫ ARS工法(登録店) まとめ記事
≪エイム≫ いのちまもる(登録店)
■基礎補強
≪ヴァンテック≫ 耐力強家(登録店)
※リンク先は、共同開発者の≪ビルシステムズ≫です。
■耐震補強工事についてはこちら
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