話題のZEH注意事項
昨日参加した講習会で講師の先生がおっしゃっていた内容。「ZEHは単純に消費エネルギーが差し引きゼロってだけじゃないですよ!」
ZEH(ゼッチ)とは、最近CMでもよく出てきていることば。
ネットゼロエネルギーハウスの略です。
→正味(ネット)の消費エネルギーがおおむねゼロ以下となる住宅
昔は電気代ゼロ円なんていってましたが、太陽光の発電買取価格も下がってきて達成しづらくなっています。
ZEHの場合、消費エネルギーを差し引きゼロにするという観点で、平成25年あたりから言われ始めた一次消費エネルギーを計算して、消費量以上にエネルギーを創れているかを判定するんですね。
一般的には太陽光発電が必須となります。
ただし、「この家はZEHです」というためには、エネルギー計算だけでなく
断熱性能と設備機器の性能の基準もあるということを見落とさないようにしましょう。
断熱性能に関しては、
各地域の基準性能からさらに強化すること。
今の地域別性能で言うと、静岡県の場合青森県レベルにするイメージ。
断熱材が厚くなります。窓は樹脂複合枠+Low-Eガラスあたり。
※ちなみに地域の基準性能というのは、平成11年改正省エネ法での最高性能で、
2020年からは戸建て住宅も全棟義務化されます。
省エネ設備としては、
消費エネルギーを通常品から20%以上カットすること。
これについては、エコキュートとLED照明の採用で意外と簡単にクリアできるようです。
結構皆さん採用されていますよね。
※経済産業省「ZEH普及に向けて~これからの施策展開~」より
***
①温暖と言われる静岡県でも積雪地域の青森県相当の断熱住宅にし、
②高効率設備を導入して省エネルギーに努める。
③その上で太陽光パネルを載せてエネルギーを自ら創り、収支をゼロにする。
このように、単純に各地域の基準性能のまま消費エネルギー差し引きゼロ達成、よしZEHだ!とはなりませんので、ご注意ください。太陽光パネルをたくさん載せても、話題のZEHとは限らない・・・・。
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